HACCPの意味について

HACCP(HazardAnalysisandCriticalControlPoint)は、食品衛生における管理手法の1つです。

現在のところはハサップ、ハシップ、ハセップなどと呼ばれ、統一された呼称は定義されていません。根本的には「HazardAnalysis」、つまり食品が感染症や食中毒を引き起こす原因を解析し、「CriticalControlPoint」、すなわち「HazardAnalysis」が引き起こされる瞬間を特定することを目的としています。このような前提から、HACCPは食品加工の工程の一部を抜き取って検査するのではなく、食品加工の工程の全過程を記録することになります。

これは安全面の上では有用な一方、時間がかかるという問題点があります。日本では「総合衛生管理製造過程」がHACCPに近いものと言えます。これは厚生労働省の認証制度ですが、安全管理だけでなく品質管理も含めた複雑なシステムとなっており、有効に機能しているとは言い難い状況にあります。

そのため、1988年からはHACCP手法支援法が農林水産省と厚生労働省の共管法として公布され、施設の整備などのHACCPの推進に対する税制の優遇や資金の融資などが認められました。この法律は当初5年間の時限法として公布されましたが、その後何度かの延長を経て2023年まで適用されることになっていますが、それ以降の延長はないことがすでに決められています。

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