HACCPは義務化の流れにある

HACCPというのは、アメリカで生まれた食品の衛生管理手法のことです。

元々は宇宙食の安全性を向上させるために構築されたものらしいですが、一般の食品にも応用されるようになり、現在ではアメリカだけにとどまらず世界各国の食品関連業者で導入が進んでいます。日本でのHACCP導入の動きは鈍く、まだほとんど普及していませんが、2018年に食品衛生法が改正されて、2020年を目標に義務化を進めていくということになっています。

そのため、日本では今後HACCPを導入する企業がどんどん増えていくかもしれません。政府がこの衛生管理手法の導入を決めた背景には、高齢化社会の到来によってますます健康への配慮が求められていることや、2020年に東京オリンピックが開催されることや外国人旅行者の増大のため、グローバルスタンダードへの適合がますます必要になってきていることなどがあると言われています。また、海外と貿易する際に、HACCPで衛生管理がなされていると有利になれるという実利的な理由もあるのかもしれません。

とにもかくにもこの衛生管理手法は義務化の流れになっているので、食品関連業者はこれについてしっかりと認識を深めておかなければならないでしょう。しかし当面は、小規模な事業者まで完全に義務化するというわけではないようです。この衛生管理手法の考え方を取り入れて管理を行うようにというマイルドな方針になってるので、そんなに慌てる必要はありません。

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