温度を一定に保つことは、ある意味未来を予測して調整することになります。

温度管理は規定の範囲から逸脱しないようにしなければ意味がありません。そのためこのままでは逸脱すると言う兆候によって調整する必要があります。ではどのようにしてそのタイミングを知ればいいのでしょうか。それは単純に言うと、変化の傾きを知ることです。30度が上限の温度管理をする場合、26度は冷却と加熱のどちらが必要でしょうか。実際にはわからないと言うのが正解です。その値が上昇中のものか、下降中のものかがわからなければどのように対応して良いかは決まりません。

そしてその変化が急激か緩やかによって、その調整の強弱も変わってきます。温度管理は事前の変化の状態を確認し、その変化が継続するとどうなるかを考えて対応を行います。言葉で言うと簡単に聞こえますが、実際には対流や湿度などの要素が影響して思った通りの調整が先ないこともあります。だからこそ、物の配置は重要で、複数の物質に対して温度管理が必要な時には、空気が流れやすいことを考えておかなければいけません。

対流がないところは、温度が変わりにくくなるからです。温度だけではなく湿度の管理を行い、置き方による空気の流れを把握するために何度もチェックを行います。結果としてベストなものを確認し、必ずそうなるように荷積みを行います。場合によっては積み込み数が減るようなこともありますが、品質を保証するためには犠牲が必要なこともあります。