日本には四季があり、冬場は寒くて夏場は暑いということが一般的です。

しかしながら最近では異常気象傾向にあるため、猛暑などの厳しい温度になることもありますし、春や秋でさえ、真夏のようだったり真冬のような気温になることもあります。こうなると室内はもちろん食材などの温度調整も必要不可欠となり、とくに企業では温度管理が重要視されてきています。そんな温度管理ですが、オフィスなどの一般企業や病院内のフロアなどはとくに重要であり、これらに加えて飲食店やスーパー、食品問屋や食料品を運搬するトラック内などでは、食中毒のリスクもあるので温度管理が必須です。

このように社会の産業を正常に保つためにはいろいろな場面で温度管理が徹底されていますが、管理するものや条件、場所もいろいろであるために、それらに合わせてバリエーション豊富な温度センサーが使われています。おもな温度センサーの種類としては、半導体で電気抵抗変化を利用したサーミスターや、金属の電気抵抗変化を利用する測温抵抗体、種類の違う金属線を接続させて発生する電圧を利用する熱電対があります。

他にも熱膨張率を利用するバイメタルや温度変化の膨張および収縮による変化からなる圧力温度計、対象物から放射される赤外線を測定する放射温度計なども存在していて、設備や用途によってこれらのセンサーを使い分けることが一般的です。そしてこういった温度管理はリアルタイムで把握して管理することも大切であるために、昨今では無線方式で施設内のさまざまな個所に設置しているセンサーをまとめて一つに結び付けたり、最先端であるIoTを利用して管理する方法なども登場しています。