厳しい条件の温度管理とは、どのようなことを言うのでしょうか。

それは範囲が狭い時のことを言います。例えば、0度を中心に上限と下限が10度あるものと30度から40度と5度しかないものとでは、5度の方がとても厳しい条件と言えます。確かに室温に近ければ簡単にコントロールだきるように思えますが、逸脱が発生するリスクが高くなってしまいます。それは温度が均一ではないと言うことが原因になります。そして対象物や空間が大きい方がより難易度が上がります。広い範囲や大きなものは温度管理の差にムラが生じます。

そのムラが5度以上になると、そのものは基本的に温度の条件を逸脱した不良品となります。対して0度の場合は、冷却して維持する時に最も熱いところから冷たいところの差が10度以下なるように調整すれば良いので、それほど厳密な調整は不要です。温度管理の最大の定期は、伝熱が一定でなく複雑に関係していることによってムラはなくすことができません。

また、調整するためには変化の傾向を知る必要があり、その範囲が狭いだけでも困難を極めます。条件を設定する時には、なるべく広い範囲で設定するようにしましょう。条件の厳しさはそのものの費用に反映されることになります。利益を上げるためには、コストを出来るだけ少なくしたいのは当然です。そのためには広い範囲で設定すれば、ある程度楽に管理ができるので、必要な設備も在庫不良も減らすことが可能です。